第1話 温泉は湧き続ける (前)

約25年前に大阪で温泉を掘って頂いた当時80歳の社長との会話です。

「私の土地で温泉を掘って温泉が出たら、その温泉は私の財産ですか?」

「基本的にはそうなります。」

「今、私がなぜゴルフの打ちっぱなし(ゴルフ練習場)をしているかわかりますか?」

「それは人件費が少なくて建物の面積が少ししか必要ない商売だからです。

土地の上に建物を建てたらその時から建物はゴミに向かうんです。

せいぜい30年、壊すのにもお金がかかり、それを捨てるにもお金がかかります。」

「30年も経てば世の中どうなっとるかわかりません。また次の新しい商売を始めとるでしょう・・・。」

「温泉が財産なら、次の商売にもまたその次にも温泉は新しい商売に使えるんですな~。何せ温泉は土地にくっついとるんですからな~。ものすごいエネルギーですな~。」

その社長はバブル期にも土地は売買して商売するものではなく、事業をする為に買うモノとつねづね言われていました。

この社長はすぐに「社長が所有する大きな土地全部(5本)に温泉を掘って下さい。」と言われました。

その当時、大阪都心部での温泉開発はまだ数本程度でした。

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